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下北沢で「かもめマシーン」が公演-「混乱の今こそ、人間を見つめて」

同公演のフライヤー

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 下北沢の小劇場「楽園」(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0903)で3月23日から、劇団「かもめマシーン」が公演「プライマルスクリーム」を行う。

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 劇団について、主宰で劇作・演出を担当する萩原雄太さんは「世の中には『まとも』な人間など1人も存在せず、『変』な人間ばかり。俳優とは変であることをさらけ出せる人なのではないかと考えている。『かもめマシーン』は、すごく変な動きと変な言葉でしゃべるのが特徴」と話す。

 同公演は、桜の園があった場所に造られた分譲地が舞台。家を買う人と家を売る人が登場する。「土地の話。土地を所有するということはどうゆうことなのかと、素朴な疑問に思ったことがきっかけ」(萩原さん)。「今、この状況にとってのリアリティーとは何なのかを追求し上演する。大きな声を張り上げたり、感動させようと過度に演出したりする演劇が苦手な人にも見てもらいたい」とも。

 劇団初の試みとして、23日19時30分からの公演をユーストリームで配信する予定。ただし、定点カメラからの簡易的な中継となるため「雰囲気が分かる程度」だという。

 地震の影響により公演の中止を検討する劇団も多い。萩原さんは「僕にとっての演劇の喜びは、ただ人間を見つめる行為。大震災が起きて混乱している今こそ、客席に座り、落ち着いて人間を見つめることは、この状況に対して決して『逃げ』ではないと思う」と話す。

 開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、前売り=1,800円、当日=2,000円。公演は今月27日まで。

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