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入江悠監督×神聖かまってちゃんの新作映画、下北沢などで公開

「ロックンロールは鳴り止まないっ」でプロ棋士を目指す女子高生を演じる、主演の二階堂ふみさん。「この映画の顔になった。彼女がいなければ、まったく別の映画になった」(直井さん)

「ロックンロールは鳴り止まないっ」でプロ棋士を目指す女子高生を演じる、主演の二階堂ふみさん。「この映画の顔になった。彼女がいなければ、まったく別の映画になった」(直井さん)

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 入江悠監督の新作「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」が4月2日から、下北沢南口の映画館「トリウッド」(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)など都内3カ所で上映される。  

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 自主映画としては異例のロングランヒットを記録した「SR サイタマノラッパー」シリーズで知られる入江監督の新作は、人気バンド「神聖かまってちゃん」の曲をモチーフにしたオリジナル脚本による群像劇。同バンドが出演する大規模ライブまでの1週間を多様な視点で描く。当初は同バンドのマネジャー劔樹人(つるぎみきと)さんの半生を描く、Vシネマクラスの低予算映画の予定だった。だが、二転三転した後、物語の構想とともに予算が数倍に膨らみ、レコード会社や劇場が名を連ねる製作委員会を設立する規模にまで拡大した。  

 企画したSPOTTED PRODUCTIONS(スポッテッドプロダクションズ)の直井卓俊さんは「ブレーンが多い分、意見の調整は難しかったが、委員会メンバーも『企画や脚本が面白い』と乗ってくれた。監督も脚本の改稿を何度も重ね踏ん張ってくれた」と振り返る。

 劇場公開と並行して動画共有サイト「ニコニコ動画」でも配信。「神聖かまってちゃんはウェブ抜きに語れない存在でもあるので、ウェブ配信は必然だと思う。一方、劇場で見知らぬ人たちと大勢でスクリーンに向き合ってもらうことも意識している。『SR サイタマノラッパー』シリーズのときのように、どうすればこのバンドを知らない人に届くかを監督も考えたはず」(直井さん)  

 3月28日深夜に完成したばかり。編集作業中に東日本大震災が起き、公開を延期すべきか悩んだが、「ラッシュを見て、逆にみんなが不安な今だからこそ公開すべきでは、と考えた。このバンドは一見不謹慎と言われそうな歌詞や過激なパフォーマンスが目を引くが、この映画は彼らの曲が持つ『王道のロック』という本質をベースに希望を描いている。映画ファン、音楽ファンの間で賛否両論が出るかもしれないが、配役にも恵まれ、入江監督ならではの普遍性のあるものができたと手応えを感じている」という。  

 入場料は、前売り=1,500円、当日=1,800円ほか。「渋谷シネクイント」(渋谷区)、「ポレポレ東中野」(中野区)でも公開。4月1日には渋谷シネクイントとニコニコ動画で先行チャリティー上映を行う。

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