下北沢西口に10月7日、千葉県館山市を中心とする南房総地域の農産物直売店「房州おんだら市場」(世田谷区北沢2、TEL 03-5432-9335)がオープンした。
店舗面積は18坪。運営は農業生産法人「おんだら農園」(千葉県館山市)。社長の田中沙苗さんはもともと魚の卸売業を行っており、約10年前に千葉県館山市へ移住。市内の農家と交流を深めていくうちに、都内でも南房総地域の農産物を広めていきたいと考えるようになったという。
店頭には、その日の朝に仕入れた産地直送の農産物が並ぶ。「産地から約2時間で新鮮な野菜が届くのも魅力」(店長の田中皐暉さん)。炒め物などに合わせる「甘長トウガラシ」(130円)、キュウリの仲間で、スライスして酢じょうゆで食べる「赤毛瓜」(220円)、輪切りにしてゆでると中の繊維がほぐれてそうめんのようになるという「ソーメンカボチャ」(300円)など、「房州の温暖な気候を生かして栽培した」野菜がメーン。このほか、店内には館山市の観光案内パンフレットなどもそろえ、情報発信の場にもなっている。
田中さんは「下北沢は若者から住民の高齢者層まで、年齢層が幅広い。ゆくゆくは、現地での農業体験なども考えているので、特に若い人にも興味を持ってほしい」と話す。
営業時間は10時30分~20時。