三軒茶屋・キャロットタワー(世田谷区太子堂4)内の「生活工房」(TEL 03-5432-1543)で2月3日から、グループ展「100年あとの世田谷」が開催される。
「深刻化する環境問題や社会問題に直面しながらも、創造することによって生まれる『未来の世田谷』」を表現する同展。さまざまな年代に生まれた20~50代のアーティスト7人が、それぞれの感性で制作したアニメーション、ペイント、サウンド作品などを展示する。
展示作品は、アートディレクターの伊藤桂司さんによる世田谷の風景をモチーフにしたペイント作品、表現研究者の菅俊一さんによる世田谷の音を採集して「100年後の音」を考察したサウンド作品、映像・アニメーション作家ひらのりょうさんによる「未来の世田谷」を表現した映像作品など。
参加アーティストはこのほか、谷川俊太郎さんの詩集「二十億光年の孤独」の装丁などを手掛ける画家・イラストレーターのqpさん、オルタナティブスペース「CULTIVATE」を運営する近藤さくらさんなど。
同展を企画した編集者の古屋蔵人さんは、展示作品の傾向について、「3.11の影響か、何を作ることができるのかということ以上に、何が残るのかという観点に着目して制作された作品が多い」と話す。「こんな時代だからこそ、荒唐無稽に思われるような発想が未来に一石を投じることもあるのでは」とも。
開催時間は9時~20時。入場無料。今月26日まで。