下北沢北口駅前の空き地で9月17日、縁台将棋大会「第一回シモキタ将棋名人戦」が開催される。
下北沢の飲食店や企業、古着店などが常連客の中で最も将棋が強い人1人を選出。トーナメントを行い、優勝者には、羽生善治二冠のライバルとして知られる森内俊之名人との対局権を授与する。開催は今回が初めて。
同大会では、通行人が気軽に観戦できるよう縁台将棋の形式を取る。南口の下北沢東会商店街やピュアロードの各店の軒先にも将棋盤を設置。北口駅前の空き地では、名人戦以外に、初代竜王の島朗九段ら5人による将棋指導も行う。子どもやルールを知らない初心者向けに開発された、簡易版将棋「どうぶつしょうぎ」も登場する予定。
主催者の一人で、ライブバー&沖縄ダイニング「Never Never Land」(世田谷区北沢3、TEL 03-3465-0737)オーナーの下平憲治さんは「30年前の下北沢では、ロックバーなどで将棋を指していた。バーのオーナーと将棋を指し、勝ってビールをおごってもらったこともある。他の客たちがのぞいては、やじを飛ばされたり声援を送ったりした」と話す。
狙いは「将棋を通じて、観客同士はもちろん店同士の交流を促す」こと。「名人戦に参加したいが、下北沢の飲食店などに行ったことがないという問い合わせに対して、推薦する店を紹介することある」と下平さん。「この大会をきっかけに、下北沢の店に通う人が増えれば」とも。
開催時間は13時~18時頃。名人戦の定員は32人、応募締め切りは9月15日。現在の応募数は10人という。参加希望者は同店またはメール(kenjijbl007@gmail.com)で受け付ける。参加無料。詳細はホームページで確認できる。