下北沢南口の「本屋B&B」(世田谷区北沢2、TEL 03-6450-8272)が現在、村上春樹さんの長編小説に登場する書籍91冊をまとめてオークション販売している。
村上作品は、主人公や登場人物がさまざまな書籍を読んでいたり、メタファーとして作品が登場したりすることで知られる。オークションの最低価格は1万円。店頭の申込用紙に最も高い金額を記入した参加者が落札できる。
今回の91冊は、雑誌「ケトル」(8月号)の「村上春樹特集」で紹介された書籍。処女作「風の歌を聴け」や「1Q84」で登場する「失われた時を求めて」(マルセル・プルースト)などの小説や、「1973年のピンボール」に登場する「純粋理性批判」(イマヌエル・カント)などの哲学書のほか、入手困難な古書も含まれる。
同店の元重慎太郎店長によると、「現在までの入札参加者数は公表できないが、すでに申し込みが来ている」といい、「村上春樹の小説を知るうえで重要な91冊を一度に手に入れることができるチャンス」と、オークションへの参加を呼び掛けている。
営業時間は12時~24時(変更あり)。オークションは10月31日まで。