小田急線下北沢駅地下化から約2カ月、下北沢駅北口周辺では開発工事が進んでいる。
旧下北沢駅北口を降りてすぐにあった建物や、駅前食品市場の一部は解体されてさら地となった。世田谷区道路整備部交通広場整備担当課によると、開発の目的は「下北沢駅の交通結節機能の強化、下北沢駅周辺の街づくりの推進などを図るため」。世田谷区ホームページによると、「計画幅員は約25メートルで、下北沢駅前に整備する交通広場の面積は約5400平方メートル」。2016年に完成予定。なお、5月末に閉店した博文堂書店(北沢2)のビルも現在改装中だが、開発工事とは直接関係ないという。
惜しむ声がある一方で、しもきた商店街振興組合街づくり委員会の小清水克典委員長は、「下北沢駅前の開発はチャンスだと思っている。委員会や外部からもどんどんアイデアを取り入れて、『一緒に伝説をつくろう』という気持ちで取り組んでいる」と意気込む。
「最近はどの街も均一化しているので、下北沢らしい特色を伸ばしていきたい。昔ながらの商店街や下北沢にしかないカルチャーなどそれぞれの良さをミックスしたい。商店、住人、外来者みんなで育てていく街になれば」とも。
工事の詳しい概要は、世田谷区役所のホームページで確認できる。