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下北沢B&Bでノンフィクション作家らがトークイベント-原発を巡るジャーナリズム

再開発される下北沢の街並みを写真におさめる仲俣さん(写真左)と、「ウィッチンケアはB&Bに縁が深い」と言う多田さん

再開発される下北沢の街並みを写真におさめる仲俣さん(写真左)と、「ウィッチンケアはB&Bに縁が深い」と言う多田さん

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 下北沢南口の「本屋B&B」(世田谷区北沢2、TEL 03-6450-8272)で6月21日、トークイベント「“答え”が出なくても、とことん語ってみる!~ノンフィクションの書き手として、いま言葉にしたい幾つかの事柄~」が行われる。

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 登壇者は、フリージャーナリストで近著に「原発論議はなぜ不毛なのか」(中公新書ラクレ)がある武田徹さん、下北沢在住のフリー編集者で文筆家の仲俣暁生さん。イベントの企画者はインディーズ文芸創作誌「Witchenkare(ウィッチンケア)」編集長の多田洋一さん。

 多田さんはイベントを企画したきっかけについて、「『ウィッチンケア』に寄稿してもらった仲俣さんと武田さんの話を、ぜひ公の場で聞きたいと思ったから」と話す。「2人は原発問題に対するスタンスが似ていると感じた。反対か推進かという問題ではなく、戸惑って自分で考えている部分が。答えが出なくてもとことん話し合うことで、観客が考えたり、何かしゃべり出したりするきっかけになるかもしれない」と、誌面ではなく公開イベントにした重要性を強調する。

 討論のテーマは、「原発問題の是非ではなく、原発問題を取り巻くマスコミやジャーナリズムの語り口」と仲俣さん。「立場が違えば意見が異なるのは当然で、まずは違いを明らかにしないと建設的な話し合いにはならない。答えが出しづらい話題だけど、こういうグレーゾーンこそ言葉にしていきたいと思っている」とも。

 「今、ジャーナリズムやノンフィクションの信頼が揺らいでいる。ノンフィクションジャンルの書き手である自分が感じた疑問を、震災以降もフェアな姿勢で報道を続けている武田さんにぶつけてみたい。お互いの土台にある価値観や、相いれない部分を明らかにしてみたいし、会場でシェアしたい。このテーマでどれぐらいの観客が来るのか楽しみでもあります(笑)」(仲俣さん)。

 開催時間は20時~22時。入場料は1,500円(1ドリンク別)。申し込み方法などの詳細はホームページで確認できる。

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