北沢地区の商店街が集結し企画・運営を行う音楽祭「北沢音楽祭」が7月5日より、北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)ほか10カ所で開催される。
今年で17回目を数える同音楽祭は、下北沢の4つの商店街が連携し企画。ライブハウスとの協力により、4日間で130組以上のアーティストやバンドが参加する。「街全体を大きな文化祭のようにしたい」という考えから、地元小中学校や昭和女子大学とも協力。昨年使用された宣伝フラッグを同大学の学生がリサイクルしたエコバックの展示を行うほか、7日、8日にはニューオリンズスタイルの7人組バンド「BLACK BOTTOM BRASS BAND」と富士中学校ブラスバンド部、東大原小学校有志らによる環境美化パレードも行われる。
下北沢は住宅地でありながらライブハウスの多い場所で、騒音や夜中に路上ライブを行う若者と周辺住民のトラブルも多いという。地元商店連合会は若者と地元住民の交流の活性化のため、第10回よりライブハウスの協力を要請。以降、「異世代共存響声」をテーマに開催している。
下北沢に生まれ育ち、北沢音楽祭の企画運営委員をつとめる下北沢一番街商店街の大塚さんは「音楽と住民の共存はもちろん、地域の子ども達が『下北沢がふるさとだ』と誇れるような街を作るための音楽祭でもある。単なるお祭り騒ぎで終わらせるのではなく、終了後も下北沢がより良い街になるようなものにしたい」と話している。