下北沢のライブハウス「BASEMENT BAR(ベースメントバー)」(世田谷区代沢5、TEL 03-5481-6366)で2月13日、「さらば青春の光 バレンタイン イブ LIVE」が行われた。
テレビ番組「さらば青春の光 ふぁいなる」(TOKYO MX、毎週木曜23時30分~24時)がきっかけで企画された同イベント。抽選で選ばれた100人以上のファンが無料招待され、会場は満員となった。
このライブでお笑いコンビ「さらば青春の光」の東口宜隆(よしたか)さんは、ロックバンドのボーカルとしてデビュー。同コンビの持ちネタ「ROCK」に登場するキャラクターをモチーフにバンドを結成した。工場で働きながらロックバンドをしているタケが、社会の歯車になっている大人を皮肉った歌を歌い、工場の上司に怒られるという内容。
東口さんは歌に関しては全くの素人の状態だったが、約1カ月半をかけて練習を積んだという。イベントが始まると3人の女性バンドを従え、リーゼントと革ジャン姿で現れた東口さんは、初披露となる楽曲「歯車」を歌い上げた。途中、東口さんが「ハイッ!一緒に!」と観客をあおるとサビの部分で大合唱が起こり、演奏は大盛り上がりに。途中、相方の森田哲矢さんもコントの役柄で登場し笑いを誘った。
3年ほど前から同コンビのファンだという女性会社員(28)は「さらばのネタが大好き。いつもはお笑いライブを見ているけど音楽のライブも面白かった。『ふぁいなる』がいかに自由な番組か感じられた良いイベントだった」と話していた。大阪から訪れたという女性会社員(40)は「コントの続きが見られてうれしい。たった4分間ほどのコントが、こんなに大きなイベントに膨らむなんて、すごく画期的」とも。
ライブを終えた東口さんは「最初はお客さんに見せる自信はなく、ただ恥をかくだけだと思っていた。リハーサルでも全く手応えは感じられなかったほど。でも、お客さんが温かくて僕の活力になった」と感想を語った。「本番とアンコールの2回ライブをやってみて、音楽をやっている人は体力や度胸がすごいと思った。でも、僕も音楽の良さに目覚めたので、今後は何らかの形で音楽に携わっていきたい」とも。
イベントの様子は2月27日(または3月6日)放送の「さらば青春の光 ふぁいなる」でオンエアされる予定。
「さらば青春の光」は現在、大手事務所に所属せず自分たちで立ち上げた個人事務所「ザ・森東」で活動を行っている。下北沢でも精力的にお笑いライブやトークイベントを開催。詳細は公式ホームページで確認できる。