下北沢北口の一番街に8月11日、ジェラート専門店「SWEET TWIST(スイートツイスト)」(世田谷区北沢3)がオープンした。
店舗面積は8.5坪。席数は12席。店主の洲澤(すざわ)優子さんは和歌山県新宮市出身。2011年から昨年まで新宮市で同店を開いていたが、飲食業界のバイヤーらから東京進出を勧められて移転を決意した。学生時代、下北沢に住み劇団に所属していたことから「東京で店を開くなら下北沢以外考えられなかった」という。
牛乳と果汁を主な原材料とし、無添加にこだわる。牛乳は、和歌山県の尾鷲牧場から、生まれて間もない子牛が飲む生乳を低温殺菌した「セレクト濃厚牛乳」を仕入れる。「牛を一頭一頭大切に育てている牧場の環境が気に入った。通常は配送外だったが熱意を伝えて説得し、特別に配送してもらっている」と洲澤さん。果汁は農家から取り寄せた旬の果物を店内で絞り、水を足さずに生果汁だけでつくる。仕込みは朝6時から行い、毎日作りたてのジェラートを提供している。
ジェラートの種類は、生クリームや卵を使用せず生乳のみで作った「こだわり牛乳」、和歌山県で無農薬栽培された茶葉を使った「色川煎茶」、フランスバローナ社のカカオ70パーセントのチョコレートを使った「チョコラータ」、シチリア島で2年に1度のみ収穫されるピスタチオを使った「プレミオピスタチオ」、プラムの果汁とともに薄皮が練り込まれた「貴陽のソルベ」、沖縄の完熟マンゴーを使った「マンゴーソルベ」など、季節によって変わる。サイズは「シングル(カップ/コーン)」(430円)、「ダブル(カップ/コーン)」(530円)、「トリプル(カップのみ)」(630円)。洲澤さんは3児の母。「子どもが生まれたことで食材にこだわるようになった。世の中のお子さんにも同じ気持ちで、安心して食べられるジェラートを届けたい」という。
和歌山の店舗では、ジェラートと地元食材の詰め合わせの通信販売も行っていたという。「お歳暮やお中元に利用してくれるお客さまも多かった。当店でも準備ができしだい再開したい」と意気込む。
営業時間は14時~19時(商品がなくなり次第終了)。