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下北沢の老舗バー「フェアグラウンド」が刷新 本格シガーバーとして再出発

バーカウンターに立つ店長の両角真太さん

バーカウンターに立つ店長の両角真太さん

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 下北沢のバー「Fairground(フェアグラウンド)」(世田谷区北沢2、TEL 03-3411-2739)が10月5日、リニューアルオープンした。

ハバナのモンテクリストのものをはじめ、さまざまなシガーを取りそろえる

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 1989年、飲食店などをプロデュースする中村悌二さんが開業した同店。2011年3月に一時閉店するも、都内でバーを経営する「atcf(アズザクロウフライ)」(武蔵野市)が引き継ぎ、同年6月に営業を再開した。同社小林信秀社長は「開業当時のフェアグラウンドは、ラムとカクテルをメインに提供しながら、店内にはボサノバが流れており、こうした店は当時のバーとしては珍しく、僕も若いころ何度も足を運んだ。下北沢のクリエーターたちが足しげく通う店として親しまれていたため、歴史ある店をなくしたくないと思い、引き継ぎを申し出た」と話す。

 開業当時より「夜遊び」をコンセプトに掲げている同店。小林さんが営業を引き継いで以降も、そのコンセプトは変えずに店を続けてきた。「下北沢の街はここ20年で大きく様変わった。若者は増えたが、それだけ低価格帯のチェーン店も増え、大人が朝まで語り合えるような店は少ない。今回のリニューアルでは、開業当時の雰囲気を残しつつも、下北沢の大人が楽しい時間を過ごせるような店にしたい」と小林さん。

 今回、同店は本格的なシガーバーとしてリニューアルする。「シガーを初めて楽しむ人のために」と、定番のハバナのモンテクリストのシガーを全種類用意。店長の両角真太さんは「シガーはそれぞれ切り口の大きさや長さなどによって味わいが異なる。まずは好きな形を見つけてほしい」と話す。ロブストサイズのものはいろいろな銘柄を取りそろえ、同じサイズでも銘柄による味わいの違いを楽しめるように工夫する。アルコールはシガーに合わせ、ウイスキーだけでなくポートワインも提供する。

 「葉巻を吸うというぜいたくな時間を提供できる店にしたい」と両角さん。「当店では孤食を無くすための取り組みとして、18時~20時の間に特定の食事メニューを0円で提供する『BARごはんプロジェクト』も行っている。古き良きバーのスタイルを残しながらも、新しいことにも挑戦していきたい」とも。

 営業時間は19時~翌1時(金曜・土曜と祝前日は翌4時まで)。

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