下北沢で書店を営む藤谷治さん、10作目となる長編小説を出版

新刊本「洗面器の音楽」を手にする藤谷さん

新刊本「洗面器の音楽」を手にする藤谷さん

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 下北沢南口の書店「ficciones(フィクショネス)」(世田谷区北沢2、TEL 03-5430-6352)の店主で作家の藤谷治さんが10月26日、10冊目の作品となる長編小説「洗面器の音楽」(集英社)を刊行した。

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 藤谷さんは1963年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科でシナリオ書きなどを学び、会社員などを経て同店を開店。2003年に「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」(小学館)でデビューし、その後「下北沢」(リトルモア)、「いつか棺桶はやってくる」(小学館)など次々に作品を発表した。作品中には地元の下北沢が登場することも多い。

 作家デビューのきっかけは、自費出版作品も多く取り扱う同店を訪れた編集者が「店長も小説を書かれているのでは?」と尋ねたことに端を発する。それまでにも執筆活動を行ってきた藤谷さんの本が出版されることになった。

 10作目となる同作は、古本屋を営む売れない三流作家が主人公。新作のために一人の娼婦から話を聞くが、その後彼女は突然姿を消し、それと同時に渋谷のラブホテルで女性が殺される事件が起こる。

 「『大人の孤独』を描いた。大人、もしくは大人になりたい人に読んでほしい」(藤谷さん)。小説のモデルが作者本人であるかどうかは秘密だという。

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