下北沢のギャラリィトウキョウジョウ(世田谷区北沢2、TEL 03-3418-4007)で2月1日~3日、松本卓也監督の新作映画「特異なカップル」が上映される。
同作の主人公は、ゲイや自称宇宙人と言い張る女性とつき合う男性、死んだ恋人が見えるという女性など、「特異」なカップルたち。同性愛や偏見という壁にぶち当たり、もがく若者をコメディータッチで描き、「普通とは何か」という普遍的なテーマを逆説的に問う。また、人気劇団「熱風隊」の主宰である井上テテさんが脚本で参加。松本監督自身も出演している。
松本監督は、コンビのお笑い芸人としてNHK「爆笑オンエアバトル」などに出演するなど、10年にわたり活動を続けてきた経験を持つ。2002年にコンビを解散し、映画監督に転向してからは、6年間で短長編合わせて20本以上の作品を製作。設定の面白さや、独特の間で注目され、特に短編では多くの映画祭でさまざまな賞を受けている。
松本監督は「何が普通で何が異常なのかは、その人の見方1つ。ゲイでも相手が宇宙人でも幽霊でも、その人にとってはただ普通の恋愛をしているだけ。いろいろな人に楽しんでもらえる作品になった」と話している。
上映開始時間は14時、17時、19時(1日は19時の回のみ)。2日、3日の15時からは、松本監督率いる冒険隊が「噂の現場」に潜入したドキュメンタリー「男たちの馬歌」を上映。3日には主題歌を歌う「チャンベビ」によるミニライブも。料金は当日1,200円。