自作映画の活弁リサイタルが復活-下北沢の短編映画館で

同イベントのチラシ。イラストははとさんが手がけた

同イベントのチラシ。イラストははとさんが手がけた

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 下北沢南口の短編映画館「トリウッド」(世田谷区北沢5、TEL 03-3414-0433)で7月5日・6日、山田広野さんによる上映イベント「山田広野活弁リサイタル」が行われる。

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 山田さんは1973年生まれ、福島県出身の自作自演活弁映画監督。高校卒業後に上京し、専門学校に通いながら映画の自主制作を続け、1998年、自作の無声映画に活弁をつけるという独自のスタイルを編み出した。山田さんは「きっかけは偶然。あるイベントで8ミリ作品を上映する予定でしたが、アフレコが間に合わなかったので、その場で急きょせりふや状況説明を補った。いわば開き直りだったが、それがお客さんに受けた。アドリブを加えることもできるし、自分に合ったやり方だと思った」と振り返る。

 以来、山田さんは同じスタイルで数々の作品を制作・上映してきた。代表作は、レズビアンの恋人の行方を追って奔走するイラン人青年の姿をドキュメンタリー風に映し出す「レズビアンシティ新宿」、謎の天才人形師が主人公の活劇「実験人形ダミー・オズマー」、アメリカ大統領がテーマのコメディ「ぼくの大統領」、南国の無人島に漂着した女性3人とライフセーバーの中年男性による決死のサバイバルを描く、自身初のトーキー作品「山田広野のサバイバル・ビーチ」など。

 2001年から始まった同イベントは今回、1年4カ月ぶりに再開される。「しばらく今年公開予定の『バサラ人間』の制作などにかかりきりだったが、映画はやはり上映されてなんぼです。僕以外の監督も映画ファンも上映の機会を大切にしてほしい」(同)。

 当日は新作を含む5本を上映。出演者の一組、きぐるみアイドルユニット「しでかすおともだち」がゲストとして登場する。開演時間は19時。料金は1,200円。同イベントは今後、同館で奇数月の第1土曜・日曜に開催予定。

山田広野公式HP 活弁天国+++短編映画館トリウッド+++名駅「シネマスコーレ」で「名古屋でらファンタ映画祭」—未公開作品も(名駅経済新聞)元町霧笛楼で「活弁シネマライブ」−食後に無声映画上映(ヨコハマ経済新聞)茅ヶ崎に小津安二郎作品甦る−活弁シネマライブ(湘南経済新聞)

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