いとうせいこうさんと奥泉光さんが文芸漫談-「枯木灘」を題材に

いとうさん(左)と奥泉さん。自然に定着したという、いとうさんがツッコミで、奥泉さんがボケという役割分担が、最近替わりつある点も注目される

いとうさん(左)と奥泉さん。自然に定着したという、いとうさんがツッコミで、奥泉さんがボケという役割分担が、最近替わりつある点も注目される

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 下北沢南口の北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で9月13日、いとうせいこうさんと作家の奥泉光さんが中上健次氏の「枯木灘」を題材にした文芸漫談を行う。

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 文芸漫談とは、毎回ひとつの文学作品を取り上げる漫談形式の文学講座のシリーズ。「ノーライフキング」「ワールズ・エンド・ガーデン」などの小説を手がけ、ラッパーやタレントとしても活躍するいとうさんと、芥川賞受賞作「石の来歴」や「『我が輩は猫である』殺人事件」などで知られ、大学教授も務める奥泉さんが、それぞれ独自の視点で名作を面白おかしく解説する。ふたりは、ほとんど打ち合わせなしで楽屋入りし、本番に臨む。

 同シリーズは、タイトルは知っているものの、とっつきにくく読まずにいたものを読んでみたいと思わせるにはどうすればいいかを考えて企画され、夏目漱石の「坊ちゃん」、カフカの「審判」、ドフトエフスキーの「地下室の手記」などを取り上げてきた。これまでは海外の古典的な作品が中心だったが、ファンの要望に応え、今後は日本の現代小説も対象にする予定。

 今回扱うのは「枯木灘」。紀州を舞台に肉体労働に従事する青年を中心とした血族の物語を濃密な文章で描いたことが評価され、毎日出版文化賞・芸術選奨新人賞を受賞した作品。戦後の日本文学に大きな影響を与えた作家の代表作をどのように語るかが注目される。

 開場18時30分、開演19時。チケットは2,000円。過去の公演をまとめた「文芸漫談 笑うブンガク入門」(集英社)も発売されている。

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