下北沢でワカメ販売実習-岩手の中学生が修学旅行の一貫で

販売場所はくじ引きで決めるといい、「下北沢に当たってうれしかった。来るのを楽しみにしていた」と話す生徒も

販売場所はくじ引きで決めるといい、「下北沢に当たってうれしかった。来るのを楽しみにしていた」と話す生徒も

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 下北沢南口の南口商店街事務所(世田谷区北沢2)前で9月9日、岩手県大船渡市立末崎中学校の2年B組による「末崎ワカメ」の販売実習が行われた。

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 販売は修学旅行の初日を利用して行う恒例行事で、下北沢では今年で4回目。同市末崎はワカメ養殖の発祥地で、同校の総合学習では地元原産物の育成が採用されている。販売されたワカメは種まきから製品化まですべて生徒たちが手がけたもの。販売実習によって一般の反応を体験することが実習の目的。

有楽町・銀座・亀有でも同時に実施され、合計49人の生徒が参加した。下北沢では13人の生徒が実習を行い、「減塩ワカメ」(200グラム=340円)と「茎ワカメ」(200グラム=340円)の2種計約400袋を販売した。収益は、来年のワカメの種の購入費などに使われる。

 例年との違いは生徒らによる手作りのチラシ。商店街を通り過ぎる人々に生徒自身が配り、購買を呼びかけた。担任の佐藤三和子教諭は「今年は全国的にワカメは不作だったようだが、末崎ではよい出来」。同商店街理事長の吉田さんによると例年売れ行きは上々で、9月近くになると「今年もワカメ販売はないの?」という問い合わせも受けるという。今回も販売が始まると同時に人が集まり始め、中にはアフガニスタンにワカメを送りたいと話す客も。

 同教諭は「販売実習を通して達成感を体験できるのが一番の収穫」と笑顔で話す。吉田さんは「生徒の親からお礼の手紙をもらうこともある。下北沢ではない街で下北沢の話題が出るような取り組みを今後も続けていきたい」と話す。来年以降も販売実習を続ける予定。

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