ダイニングバー「下北沢熟成室」-無農薬・無肥料野菜など使う

「人が繋がっていく」壁のイラストは、アーティストの袴田章子さんが手掛けた

「人が繋がっていく」壁のイラストは、アーティストの袴田章子さんが手掛けた

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 下北沢北口に昨年11月29日、自然栽培の野菜などを提供するダイニングバー「下北沢熟成室」(世田谷区北沢2、TEL 03-6416-8150)がオープンした。

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 店舗面積は8坪、席数は10席。黒を基調とした内装は、設計から施工までオーナーの福家征起(ふけまさき)さんと知人の建築関係の仲間が手作業で仕上げた。自然塗料の松煙(しょうえん)や海藻由来の素材を使った内壁は、食材にも内装にも「自然のもの」を使いたいという考えによるものだという。

 同店のコンセプトは「時間軸」。「『時計の針が動き出していない新鮮なもの』から、『時の経過を楽しめる熟成』したものまでを楽しめるメニュー構成になっている」(福家さん)。提供する野菜は産地直送で、主に無農薬・無肥料で育てられた自然栽培の野菜を使用。無肥料で育てた野菜は細胞分裂が遅くなるため、ずっしりと重く身が詰まった出来上がりになるという。また、酢やしょうゆなどの調味料は長期熟成品を使用。メニューのピクルスや塩豚、ベーコンなども同店で時間をかけて熟成させたもの。「カリカリに焼いた自家製パンチェッタと目玉焼きbio 赤ワインソース」(1,100円)が「人気メニュー」(同)だという。ドリンクメニューはベルギービール、天然酵母樽生などのビール10種(680円~)をメーンに提供する。

 出店場所に下北沢を選んだ理由について、福家さんは「ローカルな文化を発信する街の雰囲気が好きだった。『時間をかけて作る』料理のスタイルが、せかせかした大都会とは違う下北沢の街のスタイルに合っていた」と話す。現在の客層は30~40代の女性グループが中心。来店客からは「野菜がおいしい」という声が多く聞かれ、酒を飲まずにサラダだけを食べに通う客もいるという。

 福家さんは「下北沢に根付く地域密着型の店にしていきたい。この店で作ったさまざまなつながりの下、下北沢で皆さんと共存していきたい」と笑顔で話す。

 営業時間は18時~翌1時。月曜定休。

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