先月「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ)を出版した奈良先端科学技術大学院大学の学生、黒岩将さんが7月10日、著書のPRのため下北沢駅南口の「ヴィレッジヴァンガード下北沢」(世田谷区北沢2)に来店した。
黒岩さんは大阪府出身の29歳。同大学の博士課程で学びながら、昨年5月に「ホープル・モンスター」(生駒市)を立ち上げた。合コンでの席替えを効率的に行うと銘打ったプログラム「ザ・セキガエ」の開発で新聞などに取り上げられたが、収益には結びつかず、年商は29万円だったという。
その後、プログラム開発のために訪れたバリで日本人大富豪と出会い、その言葉の数々に衝撃を受けたことをきっかけに、著書の刊行を決意。成功につながる格言をまとめたのが同書。
これまで、奈良、大阪、京都、広島、福岡、石川など16都道府県、147店舗の書店を回った。東京入りは今月9日で、町田の書店でもすでにPR済み。同行する、同社取締役の武田康臣さんは「47都道府県すべてを回る勢いではある」と話す。
黒岩さんは「訪れるまで下北沢のことをよく知らず、軽井沢と同じ『沢』の字がつくので、富裕層の避暑地のようなイメージだった。来てみたら下町っぽい雰囲気でとても親しみが持てる街」と下北沢の印象を語った。
7月11日は立川、吉祥寺、新橋の書店を巡るほか、「東京ビッグサイト」(江東区)で行われる「東京国際ブックフェア」でサイン会を行う予定。