下北沢北口・一番街商店街のギャラリー「HANA」（世田谷区北沢3、TEL 03-6380-5687）で7月2日から、画家・小出健治さんの個展「八ヶ岳山麓より～」が開催される。

　小出さんは1948（昭和23）年佐賀県生まれ。約40年前から絵を描き始め、東京で活動を行っていた。1980（昭和55）年、「モチーフの中に住んで制作を行うために」八ヶ岳山ろくに移住。その後、「個展を通じて作品を全国に発信している」。近年では大阪や神戸など関西で個展の開催を毎年行うほか、東京では昨年までの4年間、世田谷区宮坂のギャラリー「カタカタ」で個展を行ってきた。今年、ギャラリー「カタカタ」が閉店したことを機に、世田谷区近辺でギャラリーを探し今回の開催に至ったという。

　同展では、これまでの制作作品から約25点を展示。作品のモチーフは八ヶ岳山ろくのほか、南アルプス、高原、生物、海の風景など。自身の作品について、小出さんは「力や精神、感情を込めて、自然を前に感じたものを絵にぶつけていく。自然のフォルムやモニュメントを大切に、絵の具の質感を生かしている」と話す。同展では作品の展示とともに販売も行う。

　小出さんは「作品は2～3メートル離れた場所から見てもらうと初めて焦点が合う。水の動きや木々の葉音まで感じる、と言ってくださる方もいる。とにかく楽しんで見ていただければ」とも。

　営業時間は11時～19時。今月7日まで。