下北沢に「お直し」メーンの着物店-メンテ通じ「伝統美守りたい」

着物店「らく布」の外観

着物店「らく布」の外観

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 下北沢南口に7月18日、着物店「らく布」(世田谷区代沢5、TEL 03-3411-8500)が移転オープンした。

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 19年前、横浜・元住吉にオープンした同店。新聞広告などで顧客を集めたところ世田谷区内の常連客が多くなったため、6年前に下北沢に移転した。今回の移転は営業スペース拡張のため。店舗面積は10坪。

 着物の手入れが中心の同店。しみ抜きや寸法直しなど、メンテナンスの相談を受け付ける。オーダーに応じて、礼装用や日常用の各種着物・帯・小物なども販売。京都の友禅染め、西陣織などで仕立てる着物のほか、花織と呼ばれる沖縄地方伝統の織物各種、インドの伝統衣装サリーやタイシルクの生地を用いた帯なども用意する。代表の津金孝司さんは「すべてこの道50年の職人が手がけている。一般的に流通するものより価格を抑えつつ、高品質なものを提供していきたい」と話す。

 津金さんは兵庫県神戸市出身の56歳。学生時代に着物の伝統美に魅せられ、大学卒業後は京都の老舗着物メーカーに就職し、11年間勤めた。その間に着物に携わる職人の減少や若者の着物離れが進んでいることを肌身で感じ、「伝統美を守りたい」とメンテナンスに比重を置いた事業で独立した。

 「着物は家宝として受け継ぐことができるほど高価で貴重なものも多い。着なくなったからといって古着として手放してしまうのではなく、きちんとメンテナンスをして大切に着てほしい」と津金さん。「タンスの中に着物をしまい込んだままにしている年配の方も多い。着物を美しく保つためのアドバイスも行っていきたい。着物を着る機会の少なくなった若者や子どもたちに、もっとその美しさや価値を知ってもらいたい」とも。

 メンテナンスの価格は、着物の「丸洗い」=6,800円、仕立てた着物を反物の状態に戻して洗う「洗い張り」=9,500円、京都の職人の手によって煮染めする「無地染」(三丈)=1万円など。このほか、着物をブラウス・ジャケット・コートなどに仕立て直す「洋服仕立」や部分的な「しみ抜き」「友禅柄足し」「金箔加工」なども着物の状態やオーダーに応じて行う。

 「着物はメンテナンスをすることで見違えるほどよみがえる。小さなことでもいいので、まずは気軽に相談に来てほしい」と津金さん。

 営業時間は10時30分~18時30分。日曜定休。

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