太宰治「フォスフォレッセンス」を舞台化-下北沢の小劇場で

同公演のチラシ。写真は小禄慎一郎さん、デザインは堀口節子さんが手がけた

同公演のチラシ。写真は小禄慎一郎さん、デザインは堀口節子さんが手がけた

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 下北沢の小劇場「楽園」(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0903)で9月1日より、演劇ユニット「Minami Produce」の第3回公演「ピープル・ゲット・レディ」が上演される。 

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 同ユニットは、これまでにも夏目漱石や芥川龍之介などの文学作品を独自の手法で現代の世界に置き換えて上演してきた。主宰は、脚本家として数々の舞台制作に携わってきた南慎介さん。「文学作品が好きなので、分かりやすくアレンジすることで原作の持つ魅力を楽しんでもらえればと思った」と南さん。

 同公演は、太宰治の短編小説「フォスフォレッセンス」を、「マッシュアップ風リミックス」という音楽的な手法で舞台化。AとBの2つの結末が用意されており、途中までのストーリーは同じだが、分岐点からは異なる2つのストーリーを見ることができる。このほか、南さんのブログに、同公演のライナーノーツ(解説文)を掲載。これは「音楽にライナーノーツがあるように、演劇にもライナーノーツがあってもいい」という考えによるもの。

 「下北沢は、劇場やライブハウスが多くあって、日常と非日常の世界が同時進行で進行している街」と南さん。「公演からでも原作からでも、どちらからでもフィードバックがある公演を目指す」と意気込みを見せる。

 開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、前売り=2,800円、当日=3,000円。原作本を持参すると、前売り、当日どちらも2,500円になる「原作割り引き」も。公演は今月5日まで。

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