下北沢に古書店「ほん吉」-古書店勤務女性スタッフが独立開業

店頭に立つ店主の加勢さん

店頭に立つ店主の加勢さん

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 下北沢タウンホール近くに3月1日、総合古書店「ほん吉」(世田谷区北沢2、TEL 03-6662-6573)がオープンした。

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 店舗面積は18坪。下北沢の古書店としては比較的広く、高い天井が特徴の店内は、打ちっ放しの壁に簡易な書架が並ぶ。

 店主は加勢理枝さん。美大を卒業後、吉祥寺の古書店で4年間働き昨年独立を決意した。昔から本や古本屋が好きで、現在店舗にある約1万冊の書籍のうち半分は加勢さんが以前から収集していたもの。もう半分は独立を決めてから3カ月かけて集めた。取り扱う分野は小説・漫画・実用書・思想書など幅広く、「今日の夕食献立から人生の危機まで」(加勢さん)を扱う総合古書店を目指す。店名の「ほん吉」は、縁起良く「大吉」をイメージして名付けた。開店から5日ほどだが、老若男女問わずさまざまな客層が訪れているという。

 出店場所を下北沢に決めたきっかけは、たまたま空き店舗になっていた現在の場所を見つけたのとほぼ同時に、知人からもこの場所を「いい所がある」と紹介され、縁があると感じたから。今後、精神医学・心理学・性に関する本と美術系の本の品ぞろえに力を入れていきたいという。

 加勢さんは「お客さんは自分で読みたい本を自分で見つけ出す力があると思っているし、本にはもちろん人を引き付けるパワーがある。基本的にノンセレクトで本を置き、私は本とお客さんの間に入って交通整理をする『みどりのおばさん』の役割だと思っている」と話す。

 営業時間は11時~20時。1冊から買い付けも行っている。大量の場合は出張買い取りも。現在、アルバイトも募集しているという。

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