下北沢のイタリアンなど5つの飲食店で10月1日から、大船渡産のサンマを使った食イベント「下北沢×大船渡 秋刀魚フェア2012 from 陸前高田」が開催される。
三陸沖のサンマを、下北沢の異なるジャンルの飲食店が調理して提供する同イベント。主催は下北沢の情報サイト「ぶらり下北沢」。代表の鍛治川直広さんは、昨年、東日本大震災の被災者に向けて下北沢の商店街で実施した募金運動「下北沢募金」の後も、個人的に支援を続けてきた。「今年に入っても思うように復興が進まない中、東京に戻れば、1年前ほどの復興支援が見られなくなってきたように感じた。被災地だから買うという発想ではなく、おいしいものを食べたいと思ったときに選んでもらうことで、復興支援につなげられればと、このイベントを企画した」と鍛冶川さん。
サンマを使ったメニューを提供するのは、フランス料理店「下北沢熟成室」、イタリア料理店「La casa Prima-e-vera (ラ・カーサ・プリマヴェーラ)」、フィリピン料理と日本の家庭料理を提供する「かまいキッチン」、南フランスの家庭料理を提供する「菜々亭」(以上、世田谷区北沢2)、イタリア料理店「CENTO(チェント)」(北沢4)。それぞれ、「サンマのコンフィ」(1,000円、下北沢熟成室)、「新サンマとレーズン、松の実のシチリア風スパゲティ サクサク香草パン粉焼」(1,600円、ラ・カーサ・プリマヴェーラ)、「サンマのキ?ナタアン(定食 )」(950円、かまいキッチン)などのメニューを用意する。
鍛冶川さんは5店について、「いずれも地元客からおいしいと言われている店。舌の肥えた大人にこそ行ってほしい店を選んだ」と話す。現在「ぶらり下北沢」のホームページで大船渡産サンマの通販も行っている。
10月31日まで。