下北沢北口駅前で4月12日・13日、「気仙フェア2014春」が開催される。
陸前高田市をはじめとした気仙エリアの物産品を販売する同フェア。首都圏の一般消費者に対する販売網拡大やブランド認知拡大を目的とし、「復興支援」と名付けられた商品は販売しないことを方針としている。
主催者の一人である鍛治川直広さんは「現地では、復興したら購買しなくなるお客さんもいるのではと不安視している人もいる。復興支援はうれしいが、復興という理由以外で購買を検討してもらえる人も増えれば、これからの経済の安定につながるのでは」と話す。開催は今回が5回目。主催はしもきた商店街振興組合。
飲食ブースでは、雪解け水が流れ込んだ春先の海で取れる「雪解けカキ」などを並べる。「市場に出回らず、昔から漁師や地域の方だけが食べてきた希少価値の高いカキ」(鍛冶川さん)を使い、「広田湾雪解けカキの蒸し」などを提供する。ほかに、「広田湾ピイロタカキとメカブの焼きそば」「大船渡産サンマのチヂミ」「気仙沼産ホタテの姿焼き」(各500円前後)なども。物販ブースでは米崎りんごジュース、カキやタコの加工品なども販売するほか、1日2回、「雪解けカキ」「広田町ピイロタカキ」(限定100食)の無料振る舞いも。前回の開催では提供開始前から行列ができ、開始と同時に無くなった。今回も「早めにお越しいただいた方がいいかも」と担当者。
前回の開催では9000人を動員。「今回の目標は1万人。気仙フェアを楽しんだ後は、下北沢の店に足を運んでもらえれば」とも。
開催時間は、飲食ブース=11時30分~17時30分、物販ブース=12時30分~18時30分。「雪解けカキ」の無料振る舞いは12日14時~と13日16時~、「広田町ピイロタカキ」の無料振る舞いは12日16時~と13日14時~。各回限定25個。無くなり次第終了。