下北沢南口に「おむすびSUN CAFE」（世田谷区北沢2、TEL 03-3485-0761）がオープンして約3カ月がたった。

「おむすび2個、豚汁、手作りお新香（しんこ）」セット（700円）

　ガールズバー「QT」の営業時間外を利用して営業している同店。店舗面積は12坪。席数はカウンター10席。店長の鴻巣梨沙さんは以前、同店近くのバーで勤務しており、QTのオーナーと知り合いだった。「もともと自分の飲食店を持ちたいと考えており、飲食業のアルバイトで経験を積んでいた。オーナーも昼間の店内を利用して何かしたいと考えていたので、ちょうどタイミングが合った」という。

　おむすびを提供する理由を「（下北沢には美容院やショップが多いが）美容師や販売員などは忙しくてランチの時間をゆっくり取れないという話を聞いていたので、手軽に食べられるおむすびがいいのではと思い付いた」と話す。「手軽に食べられるだけでなく、栄養があって安心できる食事をしてほしい」という思いから、メニューは全て手作りで化学調味料は使わない。落ち着ける雰囲気を演出するため、鴻巣さんは白いかっぽう着姿で、店内のBGMには昭和歌謡曲を流す。

　おむすびは、「サケ」「から揚げマヨ」（以上、180円）、「鶏そぼろ生姜（しょうが）」「明太子（めんたいこ）」（以上220円）など約6種類。そのほか、「豆腐入りハンバーグ」（350円）、「油淋鶏（ユーリンチー）」（300円）、「味噌（みそ）と豆乳の野菜スープ」（320円）などのおかずも。「おむすび2個、豚汁、手作りお新香（しんこ）」セット（700円）、「おむすび1個、豚汁、総菜、お新香」セット（750円）などのセットメニューも提供する。全てテークアウトにも対応。

　客層は近隣で働く女性客が多いといい、約6割がテークアウトを利用。リピーターも増えているという。「店内が見えないため最初は入りづらいかもしれないが、一度入ってしまうと外の喧噪（けんそう）から遮断されるので居心地がいい。おむすびという誰でも親しみやすいメニューなので、いろんな年齢層の人たちに気軽に訪れてほしい」と鴻巣さん。

　営業時間は10時～15時（土曜は18時まで、日曜は24時まで）。月曜定休。