2月にフランスで発刊された観光ガイドブック「ギド・ブルー」で、下北沢が3つ星に選ばれた。
同書はフランスのアシェット社が発行している観光ガイドブックの日本編。日本全国の観光地を3分類評価でランク付けしている。下北沢以外では同じ3つ星に浅草や築地市場、原宿、川越、高尾山、2つ星に新宿や渋谷、1つ星に六本木や池袋などを選出。下北沢は「異国情緒溢(あふ)れる街」として紹介し、「くつろげる街で、原宿よりも商業らしさがない」と評価している。
ミシュラン社が発行するガイドと共に格付けガイドブックとして知られる同書。2013年にミシュランの「グリーンガイド」で下北沢は1つ星で掲載。今回、同ガイドブックで3つ星に選出された理由を、両書で掲載されたライブバー&沖縄ダイニング「Never Never land」(世田谷区北沢2)店主の下平憲治さんは「現在の下北沢の再開発問題が関係しているからでは」と分析する。
同書では、「下北沢の再開発や道路計画のプロジェクトが実現されれば、東京のサンジェルマンデプレが奪われてしまうのではないか」と、下北沢を文化やファッションが共存した街であるサンジェルマンデプレに例えている。
下平さんは「下北沢は文化やアートの街。似た部分があるフランスだからこそ、問題を抱えているこの街へのエールとして評価してくれたのでは」と話す。