いとうせいこうさんと奥泉光さんが文芸漫談「坊ちゃん」-超満員に

最後には奥泉さんのフルート演奏にのせて、いとうさんが印象的な一説を朗読するパフォーマンスも。

最後には奥泉さんのフルート演奏にのせて、いとうさんが印象的な一説を朗読するパフォーマンスも。

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 作家でタレントのいとうせいこうさんと、芥川賞作家で大学教授も務める奥泉光さんが9月22日、北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で夏目漱石の「坊ちゃん」を題材にした「文芸漫談」を行った。

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 「文芸漫談」とは、毎回ひとつの文学作品をテーマに、成りゆきまかせの漫談を行うライブ文学講座。「ノーライフキング」など自らも多くの著書を持ち、幅広い知識とユーモアに定評があるいとうさんと、小説家で、大学の教壇にも立つ文学のプロ・奥泉さんが、それぞれ独自の視点で、「お堅い」文学作品を面白おかしく解説する。これまでに大岡昇平の「野火」やガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」などについて語ってきており、今回が7回目のライブとなる。

 今回のテーマは夏目漱石の「坊ちゃん」。有名な題材のためか、20代から30代の男女を中心に約300人が会場を埋め尽くし、超満員となった。「『我が輩は猫である』殺人事件」や「坊ちゃん忍者幕末見聞録」など、漱石に関連する書籍もある奥泉さんは「語りたいことがたくさんありすぎてウズウズする」と、終始滑舌もなめらか。「坊ちゃんは江戸っ子で一本気で、というイメージが強いが、実は他人とのコミュニケーションに問題を抱えているのでは」(奥泉さん)、「『坊ちゃん』は政治文学だ」(いとうさん)など、文庫本片手に繰り広げられる2人の絶妙な「ボケ」と「つっこみ」の話芸に、感心したり笑いが起きたりと、会場は最後まで沸いていた。

 次回開催は11月26日、三軒茶屋のシアタートラム(TEL 03-5432-1526)で行う。今までのライブをまとめた書籍「文芸漫談 笑うブンガク入門」(集英社)も発売されている。

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