下北沢南口の映画館「トリウッド」(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)で現在、新海誠監督の特集上映が開催されている。
新海監督の商業デビュー作『ほしのこえ』は2002年2月2日に同館にて初上映を果たしており、今回の特集は、監督の上映デビュー15周年を記念したものとなる。特集の反響について、同館スタッフの山本達也さんは「2月2日の上映初日は、15年前の同じ日に見に来たという人も多く、同窓会のような雰囲気になった」と話す。
上映作品は、2月24日までは、商業デビュー作の「ほしのこえ」、「彼女と彼女の猫」、「雲のむこう、約束の場所」、「秒速5センチメートル」。25日には「ほしのこえ」「彼女と彼女の猫」に加え、「星を追う子ども」、「言の葉の庭」の上映が始まる。
当時から、短編アニメ映画としては異例となる3000人以上の動員を記録するなど、その才能を評価されていた新海監督。そんな監督の活躍を、当時自身も映画製作を行っていたという山本さんは「一つのロールモデルとして見ていた。自分たちも監督と同じようにトリウッドで上映を行ったりしていたので、いつかは自分たちも大きなことができるのでは、と思わせてくれていた」と話す。
さらに山本さんは「下北沢の映画館から上映をスタートさせて、今や世界的な映画監督となった監督自身のストーリーは、現在下北沢で夢を追って活動をしている若い人にアピールする部分があるのでは。今回の特集上映では、そうした部分でも楽しんでもらえたら」とも。
火曜休館。終了日未定。