ヴィレッジ・ヴァンガード下北沢店(世田谷区北沢2、TEL 03-3460-6145)で2月25日、ライターのセブ山さんの著書「インターネット文化人類学」の出版記念サイン会が開催された。
2月8日に発売された同書は、インターネット上でユニークな記事を執筆し続けるセブ山さんが、インターネットを介して遭遇する人や出来事に対して、インタビューや実検・検証を行った結果をまとめたもの。
当日、「インターネット文化人類学者」として白衣姿で登場したセブ山さん。同書を執筆したきっかけについて、「インターネット上にいる人間は、自分も含めてカスばっかり。ある時、ツイッターでパクツイ(パクりツイート)されたり悪口を言われてムカついたから、そいつらを『インターネットの世界から引っぱり出してやろう』と思い、突撃取材していったことから始まった」と説明。
「今、インターネットとの付き合い方が変わってきている。もともとアングラだったインターネットがテレビに代わるメディアになってきたにも関わらず、われわれはインターネットの取り扱い方を知らないために、若者の炎上や悲しい事件が起きている。『インターネットの取扱説明書』として読んでいただきたい」と話す。
同書では、「パクツイ」常習犯や、炎上した人へのその後の生活についてのインタビューのほか、ツイッターで「渋谷なう」とツイートしているユーザーの居場所を割り出す実検、ツイッターに投稿された写真や文章から自宅を割り出すなど、インターネットで公開された記事と合わせて、記事公開後の後日談なども収録。「こんな簡単に個人を特定できる、ということに気付いて怖がってもらい、インターネットの使い方を考えていただければ」とセブ山さん。
価格は1,450円。