下北沢で電子地域通貨「シモキタコイン」の発行が9月27日、始まった。運営は「シモキタコイン」(世田谷区北沢2)、「アイラブ」(同)。
アイラブが提供する地域密着型スマートフォンアプリ「I LOVE 下北沢アプリ」からコインをチャージ(1コイン=1円)し、キャッシュレスで飲食や買い物ができるもの。利用者がコインのチャージ・決済をすると、加盟店共通で使えるポイントがそれぞれ1%たまり、1ポイント=1円として利用できる。アプリ利用者同士でのコインの送金も可能。
加盟店はQRコードの設置のみで導入でき、クレジットカードなど他の電子決済に比べて導入に必要な初期費用や決済手数料を抑えることができる。ポイントシステムを低コストで導入できるため、加盟店共通で使えるポイント活用を促し、地域内で経済を循環させることが狙い。
現在、同通貨が使える加盟店は、「ARENA下北沢」「Captain's Donut」「ギャラリー Geki」「茄子(なす)おやじ」「art ReG cafe」などの飲食店10店。
広報担当の久保陽子さんは「今後は美容院や雑貨店など、さまざまな業種に加盟店を広げながら、スマートフォンアプリによる店舗外からの事前注文・決済や、路上ライブの投げ銭などができるようにしたい」と話す。
現在、コインのチャージはアイラブのオフィスで現金のみ対応。今後は加盟店でのチャージやクレジットカード決済にも対応す