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「下北沢で生きる」再上映 「住んでいる街を好きになる」、困難さも映す

映画「下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版」

映画「下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版」

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 映画「下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版」が下北沢の映画館「下北沢トリウッド」(世田谷区代沢5)で上映されている。

「下北沢トリウッド」の内観

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 2017年に公開された同作品は、再開発による下北沢の変遷を15年間にわたり捉えたドキュメンタリー。同館の開館20周年を記念し、作品ではナレーションを務めた俳優・柄本佑さんのインタビューに加え、道路計画・再開発計画の問題などをさまざまなアプローチで訴え掛けるイベント「SHIMOKITA VOICE」前実行委員長・大木雄高さんと新実行委員長・河野義家さんが下北沢の街を探訪するシーンを新たに織り交ぜた。

 今回、同作を上映した理由について、同館代表の大槻貴宏さんは「開館20年ということで、単に自分たちや下北沢の歴史を振り返るということではなく、自分がこの場所で生きていく覚悟みたいなものを再確認できたらな、と思い上映している」と言う。見どころは「自分の住んでいる街を好きになるということの素晴らしさと、それを続けることの困難さが記録されているところ」とも。

 大槻さんは、コロンビア・カレッジ・シカゴ映画ビデオ学部映画学科を卒業後、1999(平成11)年12月に短編映画に特化した同館を設立。これまで新海誠さん、深川栄洋さん、吉田恵輔さんなど多くの新人監督の作品を発掘し、上映してきた。

 今春駅舎がリニューアルし、現在も日々変わり続ける下北沢。その姿を20年間見つめてきた大槻さんは「20年前のちょうど今ごろ、どこに映画館を建てようか考えながら、さまざまな街を歩き回っていた。夏を過ぎた頃に、個人商店も多いし、小劇場やライブハウスもたくさんあって、我々のような映画館も受け入れてくれるような気がして、ここ下北沢に決めた。小さい商売でも続けていけるような、そして若い人が自分たちでも挑戦できるような街のままでいてほしいと思っている」と下北沢の街に思いを馳せる。

 料金は、一般=1,400円、学生・シニア=1,100円、世田谷区民・世田谷区勤務者・障がい者=1,000円、ペア割=2,200円(2人分料金)。

 上映時間は、平日=19時30分、土曜・日曜=16時。火曜定休。24日まで。

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