香港がゆと点心専門店「3米3」(世田谷区北沢2、TEL 03-5758-8386)がオープンして1カ月がたった。
本場香港のレシピをもとに、香港がゆを主力に提供する同店。青と白を基調とした店内に、テーブル席を用意する。入り口付近の棚にはポーランドの食器が飾られている。
本店を荻窪に持つ同店は今回、オーナーである區文晉さんの「おしゃれでイベントもたくさんあって、雰囲気が好き」という気持ちから下北沢に出店した。店名の3米3は「粥」の漢字を崩すことで、病院食などのマイナスの印象から、もっと身近でかわいいものというイメージを持ってもらうために考えたという。
日本のかゆと異なるのは、使う具材。日本のシンプルな材料と違い、鶏ガラ・野菜・蜜柑の皮を入れてスープを作り、生米を入れて3~4時間煮込むことでかゆを作る。「日本がゆと比べて具もたくさん入っており、その分栄養も高く、カロリーと塩分も控えめにしているので、女性や健康に気を使っている男性にもお薦め」だという。
かゆ以外にも、おかずを2品とご飯、飲み物がセットになった定食も楽しめる。「下北沢で遊び終わった時に、ここで休憩してほしい。もしおかゆとセットでデザートを頼むと割引になるので、ぜひ香港のデザートも味わってほしい」とも。
食器には、區さんが旅行に行った際に一目ぼれしたというポーランド製の青と白の食器が使われている。これは、実は香港の食器にデザインが似ているのが理由。ドリンクにもこの食器を使い、香港の中国茶やエバミルクを使ったミルクティーを用意している。
メニューは、「豚肉とダブル卵」(単品850円)、「枝豆がゆ」(同950円)、「海老シュウマイ」「香港風特製ルーロー飯」(以上同390円)、「エビのケチャップ煮」「香港風手羽先」(以上、単品680円)、「香港本場のガイダンジャイ」「THEヨンジーガムロウ」(以上680円)など。
區さんは「カレーが日本の定番になっているように、おかゆも日本の定番料理にしたい。あとは、下北沢でも数少ない香港料理のお店として、買い物や遊びの途中にふらっと休憩しに来てほしい。当店を通して香港の飲食文化を伝えていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~-20時30分。月曜定休。