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代沢にパン店 「小麦粉マニア」の店主が10種の小麦粉使いパン提供

バゲット

バゲット

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 「boulangerie l'anis(ブーランジュリーラニス)」(世田谷区代沢3、TEL 03-6450-8868)が代沢にオープンして1カ月がたった。

食パン

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 自称「小麦粉マニア」という原昇吾さんが店主を務める同店。原さんは製菓学校卒業後、1年間渡仏し日本に帰国後は12年間、さまざまなパン店で働きながら数々の小麦粉を扱ってきたという。「小麦粉は一つひとついろいろな個性がありそれぞれ違う。パンに合わせて小麦粉をブレンドしたりブレンドしなかったりして、求める味、食感、口どけなどを追い求める。時間を見つけては新しい小麦粉をテストして、その特性を自分なりに研究している」と原さん。

 同店では約10種類の小麦粉を使い分けてパンを作っているという。「使う小麦粉は決めていない。小麦は農作物のため時期によって変わるので、仕込みで焼き上がりを見て、違う小麦粉を入れてみるなど毎日変えている」とも。

 「パン生地は一晩かけてじっくり発酵させる。発酵時間を長くすることで酵素が働いて自然の力でうまみを引き出す」と原さん。「小麦のポテンシャルを引き出してあげたいので、一番いい状態を見計らって焼き上げている。お客さまには小麦の味を感じてもらいたいので、砂糖などは控えめにしている」と話す。

 ラインアップは、予約で売り切れることも多いという「食パン(角)」(1斤、290円)をはじめ、「バゲット」(240円)、「レーズンブレッド」(400円)など。

 女性客の一人は「市販の食パンを食べない娘が『ここの食パンは大好き』と言う。もっちりしておいしい」と話す。

 原さんは「オープンから2カ月がたち、思いのほかプレーンの食パンが支持され、やりたかったパン作りができてうれしい。これからもお客さまに喜んでいただけるパンを作り、パンを通して人を幸せにしたい。今後はカフェスペースを作り、コーヒーとパンのペアリングの提案もしたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~20時。

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