下北沢の映画館シネマアートン下北沢(世田谷区北沢1、TEL 03-5452-1400)で12月8日よりレイトショーで公開されている「ホッテントットエプロン-スケッチ」上映後に、同作品の七里圭監督と劇団「燐光群」主宰・坂手洋二さんによるトークライブが行われた。
同作品は、身体にアザのあるコンプレックスを抱えた一人の少女の心の旅を描いたもの。原案が詩であったことから、一切のせりふを排して製作された。せりふの代わりに使われた、ハープ、クラリネット、オルガンなどの音楽やさまざまな効果音、映像の鮮やかな色彩や光の陰影の表現が目を引く。
七里監督と坂手さんの出会いは10年前。1997年3月にザ・スズナリで行われた坂手さん出演の2人芝居の撮影を、当時助監督だった七里監督が撮影したのがきっかけ。「この2人芝居には始めの40分間にせりふがなかった」と坂手さんが話すと、七里監督も「この作品にも台本はない。原案となった詩を元に、詩とイメージのキャッチボールをしながら撮った」と撮影方法を明かした。坂手さんは「こういう映画がちゃんと上映される下北沢はいい。映像や演劇とジャンルは違うけれど、海外のように日本でももっと横につながれるのでは」と話していた。
上映は20時30分から。料金は1,500円。12月14日まで。11日と13日の終了後にも監督とゲストのトークライブが予定されている。11日のゲストは、花咲政之輔さん(太陽肛門スパパーン主宰)、13日のゲストは、井川耕一郎さん(映画監督・脚本家)と鎮西尚一さん(映画監督)。15日~28日は同監督の「眠り姫」を上映。
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