新妻をモチーフに若手画家が個展-下北沢のギャラリーで

右上「おにのよに」右下「無事捕獲」左上「1月15日生まれ」左下「夜光虫」。童話に出てくる富士山のイメージを描いたという「おにのよに」が、JACAビジュアルアート展2000年度グランプリ受賞作品。

右上「おにのよに」右下「無事捕獲」左上「1月15日生まれ」左下「夜光虫」。童話に出てくる富士山のイメージを描いたという「おにのよに」が、JACAビジュアルアート展2000年度グランプリ受賞作品。

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下北沢駅北口、一番街商店街のギャラリー「HANA」(世田谷区北沢3、TEL 03-6380-5687)で1月12日より、若手画家深海武範(ふかうみ・たけのり)さんの個展「暁子の『あ』」が開催されている。

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 深海さんが作画を本格的に始めたのは高校時代。東京芸術大学デザイン科で美術を学び、卒業制作の作品で同校修了作品展デザイン賞・平山郁夫奨学金賞を受賞。同大学大学院に進んだ後も、25歳でJACAビジュアルアート展2000年度グランプリを受賞したほか、同年の新生展大賞、北の大地展大賞、2003年の熊谷守一大賞展優秀賞など、20以上のコンテストで入選・受賞を果たしている。作風は「ストーリー性がある」と評されることが多い。

 今回の展示タイトル中の「暁子」は、2007年9月に結婚した深海さんの妻の名前。今回展示されている25作品中8点は暁子さんをモチーフに描かれており、飼い猫と一緒に空を見上げている「1月15日生まれ」や、結婚した喜びを表現したという「無事捕獲」などがある。今回の個展が決まったのは、暁子さんが深海さんの作品を同ギャラリーに持ち込んだことがきっかけで、それを感謝する意味も込めこのタイトルをつけた。

 作風を統一していないことも特徴のひとつで、深海さんは「これからもいろいろな切り口で独自の世界観を見せていきたい。自分の作品を一言で表現するなら『ユーモア』。普段絵に興味のない若い人にも見てもらいたい。笑い飛ばしてくれるだけでもうれしい」と話す。同ギャラリーのオーナー・高橋さんは「才能のある若い人を応援したいというこのギャラリーのスローガンにぴったりの、素晴らしい才能の持ち主」と話している。

 展示作品はすべて購入可能。号サイズ1万円程度から。営業時間は11時~19時(最終日のみ17時まで)。1月21日まで。(15日は休館)

アトリエ「ebc」(深海さんの参加するアトリエのHP)

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