北沢タウンホール（世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006）12階のスカイサロンで1月29日、ジャズダンサー坂口江都子さんと舞台女優小林美穂さんによるダンスと朗読のコラボレーション企画「葵－aoi－」が行われる。

　同企画は、「ワイン片手に夜景を見ながら大人が楽しめる上質なエンターテインメント」をコンセプトに昨年5月から同ホールが不定期で開催する人気企画「おとなのオフタイム」シリーズの6回目。「源氏物語」のヒロイン葵上（あおいのうえ）をモチーフに、2人のパフォーマーが葵上の情感を肉体（ダンス）と声（朗読）で表現する。作・演出は湯澤公敏さん。

　ダンサーの坂口さんは、米国ニューヨークのドラマスクールに2度の留学を果たし、劇団四季や東宝ミュージカルなど数々のステージを踏んだ経験を持つ日本ジャズダンス界の第1人者。1996～98年には英国エディンバラのフリンジ・フェスティバルにも参加し、「源氏物語」の「六条」、「西太后」「鏡花」などをテーマにしたダンス公演を行った。今回、葵上をダンスのモチーフにしようと考えたのは、瀬戸内寂聴さんの「女人源氏物語」を読み六条御息所とは正反対である葵上の心情に触発されたことがきっかけだという。多くの愛人を持った光源氏への複雑な気持ちを表現するために、朗読という手法を新たに取り入れたという。

　朗読を担当するのは、劇作家の清水邦夫さんが主宰する劇団「木冬社」や、「自由劇場」などに所属していたこともある実力派舞台女優の小林さん。15年以上にわたって米国に住んでいたこともあり英語も堪能。今後は2人で、この演目の朗読を英語に替えたオーストラリア公演も控えているという。

　18時30分開場、19時開演。料金は2,000円（ドリンク代込み）。定員50人。電話による完全予約制。未成年者は入場不可。

関連記事（下北沢経済新聞）北沢タウンホール舞台よろず相談所　K・企画