下北沢南口の北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5487-8006)で9月20日、歌謡デュオ「ペーソス」がライブ「ちょーしコイてます」を行う。
ペーソスは中高年独特の哀愁とユーモアをムード歌謡風のメロディーに乗せて歌う二人組。ライター・イラストレーターの島本慶さんが作詞とボーカル、デザイナーの岩田次男さんが作曲とギターを担当。さらに、大手出版社勤務のスマイリー井原さんが専属司会として加わり、昭和の歌番組を思わせる語り口でライブを盛り上げる。これまで「甘えたい」「おやぢいらんかぇ~」など3枚のアルバムをリリースしてきた。
結成のきっかけは5年前、仕事の打ち上げで出かけたカラオケボックスで、島本さんの歌声を聴いた写真家の荒木経惟さんにオリジナル曲をつくるように勧められたこと。そこで「甘えたい」を完成させると、「5曲つくればCDを出そう」とレコード会社から声がかかった。「実際にとりかかったら、すぐに5曲できてしまった。50(歳)を過ぎると愚痴がすらすら出る」と島本さんは笑う。
昨年暮れから首都圏を除く地域で放送されているサプリメント「豆鼓エキスつぶタイプ」のCMをきっかけに、さらに注目が集まっている。同CMには島本さんと岩田さんが出演し、アルバム収録曲「霧雨の北沢緑道」がBGMに使われている。好評のため、続く2本目も収録済みだ。10月には東海テレビ「スーパーサタデー」で密着ドキュメントの放映、12月からは同ホールから始まる全国約10カ所をめぐるツアーも予定されている。
今回のライブは書き下ろし本「血糖値が高いから」(バジリコ)の出版記念イベントとして開催。前半は曲ごとに衣装を替え、後半は編集者の末井昭さんをゲスト(サックス演奏)に迎える。「暗い歌が多いので、初めての方は驚かれるかもしれないが、落語のように笑って見てもらえれば」(島本さん)。
開場18時30分、開演19時。参加費2,000円(予約制・1ドリンク込み)。