全編8ミリ・フィルムによる短編オムニバス映画「over8」が1月27日、シネマアートン下北沢(世田谷区北沢1、TEL 03-5452-1400)で公開初日を迎え、若手の映画監督9人による舞台挨拶が行われた。
会場は70名ほどの観客で埋め尽くされ、30席あまりの補助席を足しても座りきれない人が出るほどの盛況。8ミリフィルムを使って「近未来」をテーマに製作された10分の短編9作品の監督全員が揃った。
今回の作品は、デジタル化によって過去のものになりつつある8ミリ・フィルムを、表現のひとつとして「面白がろう」とした若手監督9人と同劇場が共同で立ち上げた同名プロジェクトの第1弾。同日には第2弾となる長編作品の企画も発表され、メンバーのうち「days of」の福島監督、「結晶都市」の品川監督、「燃え上がる生物」の蔭山監督3名が新たにメガホンを取ることが報告された。福島監督は「『over8』という名前を覚えておいてほしい。下北沢から新たな映画の波を起こすよう今後も活動を続けていく」と話した。
上映は毎日20時30分から。一般=1,500円ほか。2月16日までの上映期間は毎日9人の監督が日替わりで来館しイベントを行う。詳細は「over8」のサイトで。