下北沢で長編ドキュメンタリー映画「アメリカ-戦争する国の人びと」

「戦争する国に暮らすということは、どういうことなのか」を追った作品

「戦争する国に暮らすということは、どういうことなのか」を追った作品

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 下北沢南口の映画館「トリウッド」(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)で現在、ドキュメンタリー映画「アメリカ-戦争する国の人びと」が上映されている。

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 同作品は藤本幸久監督が2006年から1年半に渡ってアメリカで取材したもの。8つのエピソードで構成されている。上映時間は合わせて8時間14分だが、エピソードごとに観賞することができる。

 藤本監督は1954年生まれ。初監督作品は「教えられなかった戦争-侵略・マレー半島」(1992年)。最近の作品に「Marines Go Home2008-辺野古・梅香里・矢臼別」(2008年)、「アメリカばんざい-crazy as usual」(2008年)、「ONE SHOT ONE KILL-兵士になるということ」(2009年)などがある。

 エピソードはそれぞれ、軍隊から勧誘のターゲットとされる高校生の姿を追う「高校」(30分)、イラク帰還兵とその家族に迫る「イラク戦争」(79分)、米軍の戦死者の遺族から話を聞いた「戦死」(31分)、メキシコ系住民が多数を占めるサンアントニオ市のケリー空軍基地周辺を取材した「先住民」(42分)、従軍後、ホームレスになった人々の存在を指摘する「見えない人びと」(68分)、ベトナム戦争の帰還兵3人にインタビューした「ベトナムの記憶」(66分)、ベトナム戦争や湾岸戦争、イラク戦争で従軍を拒否した兵士たちを取材した「抵抗」(109分)、各エピソードに登場した人々のその後を追った「それぞれの春」(69分)。

 観賞券は当日=1プログラム1,000円、通し券3,500円。前売り=通し券3,000円。タイムテーブルは同館の公式サイトで確認できる。7月9日まで。

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