下北沢の小劇場「楽園」(世田谷区北沢2、TEL03-3466-0903)で8月18日より、劇団「enji」の第21回公演「ぼくの好きな先生」が上演される。
1997年に文学座付属演劇研究所の同期生を中心に結成された同劇団。下北沢や中野での定期的な公演を重ね、「物語性のあるドラマ」を作り続けてきた。代表の永井博章さんは「身近な題材を分かりやすく、クスッと笑えて、ほんのり泣けて、じんわり染みるような作品を作ってきた」と話す。「第一線で活躍中のスタッフが作る『ぜいたくな舞台装置』が特徴の一つ」とも。
公演では、とある中学校のいじめ問題がファンタジーとして描く。永井さんは「誰もが学生時代に一度は当事者なり傍観者となっていじめ問題と接して生きてきたと思う。そんないじめ問題を、陰鬱(いんうつ)なドラマとして描くのではなく、笑いのあるファンタジーとして描きたい」と意欲をみせる。
下北沢の印象について、永井さんは「劇場が密集している所が好き。たまたまフラッと劇場に立ち寄って観劇して下さるお客さまがいるのも街としての魅力」と話す。
開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、前売り=3,200円、当日=3,500円。今月24日まで。20日~22日の3日間は開演前のステージで出演者による日替わりフリートーク企画「ゆるトーク」も開催。