下北沢で例大祭-北澤八幡神社境内でみこしと観客が入り乱れ

観客と担ぎ手で入り乱れる境内。神社は熱気でいっぱいに

観客と担ぎ手で入り乱れる境内。神社は熱気でいっぱいに

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 下北沢の北沢八幡宮(世田谷区代沢3、03-3421-5776)で9月4日・5日、「北澤八幡宮例大祭」が行われた。

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 5日正午、8つの神酒所から、8つの睦会のみこしが北澤八幡神社を目指し出発。今年は24基のみこしが担がれる予定だったが、猛暑の影響で変更。計18基のみこしが下北沢南口一帯を練り歩いた。

 13時、17年ぶりに担がれた「北澤惣町睦神輿(そうちょうむつみこし)」が宮入りした。重々しいみこしの担ぎ手は各睦会から選出された男性で、いずれも頭には赤と白の鉢巻き。「せいや」の掛け声とともに境内に現れたみこしは中央まで進むと荒々しく揺らされ、辺りは熱気に包まれた。その後、参道に一列に並んだみこしが一基ずつ宮入りするにつれ、観客が神社へ流れ込んだ。

 14時ごろ、観客と担ぎ手であふれる境内に、みこしのかけ声に合わせた手拍子や声援が飛び交う。調布市から来たという40代の男性は「世田谷区のお祭りはほとんど見たことがあったが、ここへ来たのは初めて。まさかこんなに人が多く、盛り上がるとは予想していなかった」と話した。

 14時30分ごろ、すべてのみこしが宮入りを終え、神社の神楽殿で睦会の代表らがあいさつ。15時を過ぎるころ、それぞれのみこしは各地域に戻り、その後夜まで担がれた。今年初めてみこしを担いだという20代の女性は「下北沢に住んで3年になるが、地元の人とかかわったことがなかったので、いいきっかけと思い参加した。肩の皮がむけ、足もパンパンだが最高に楽しかった。また来年も参加したい」と笑顔を見せた。

 進行役を務めた東北沢睦会代表の関川淳さんは「今までは各会ごとに単独でみこしを担いでいたが、担ぎ手が年をとってきたことや、人数の不足などが目立ち始めていた。今年は8つの睦会を一つにまとめ、人数を振り分けるようにした」と話す。「今年は今までにない一体感があった。例年のような争いもなく、最後までみんな楽しめたのでは」とも。

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