写真家首藤幹夫さん、3台の映写機を使ってスライド上映会

3台の映写機

3台の映写機

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 タレントの哀川翔さんの写真集や雑誌「ダ・ヴィンチ」などを手がける写真家の首藤幹夫さんが2月15日~18日、下北沢のギャラリー「LA CAMERA」(世田谷区代沢4、TEL 03-3413-9422)でスライド上映会を開催した。

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 首藤さんが個展を開くのは1年ぶり。会場ではプリントした写真を展示せず、「雲の発生」「アジサイ路地」などのタイトルが付けられた30枚ほどの写真を、音楽や音声にあわせて映し出すスライド上映を行う。3台の映写機を同時に使って同じスクリーンに複数の写真を重ねたり、映写機の光を手でさえぎり別の写真へ移行させたりと、写真を動画のように見せるのが特徴。期間中、映像の重なりが幻想的な5作品が上映された。

 スライド上映による展示は、同ギャラリーで毎月写真展を開催している写真家の荒木経惟さんが先駈けとも言われるが、3台のスライド映写機を同時に使うのは首藤さんならでは。江戸写し絵などの手法も取り入れた独自の映像表現で、会場に集まった20人ほどの観客からは驚きの声も上がった。

 首藤さんは「スライドに使うポジフィルムは、カメラの中に差し込んだフィルムに像を定着させる。スライド上映会の暗闇は、カメラの中の暗闇に続いている」と話している。

首藤幹夫さんウェブサイト「metamorphotos」関連記事(下北沢経済新聞)

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