下北沢南口のスズナリ横丁に8月、ダイニングバー「TEN(テン)」(世田谷区北沢1、TEL 03-6407-8936)がオープンした。
人材派遣やIT、広告業などを手がける「武双」(渋谷区)が運営する同店。社長の武田長大(ながひろ)さんは「以前15年ほど下北沢に住んでいたことがあり、当時からスズナリ横丁でよく飲んでいた。そこで出会った仲間と飲食店を開こうと話していたころ、ちょうど店舗が空いたと声が掛かった」と出店のきっかけを話す。
店舗面積は7坪、カウンター10席。壁一面を白くペイントした店内は、すべてスタッフの手作り。カウンター手前にはレコードプレーヤーを置き、店内奥には大型モニターも設置。「その日のお客さんに合わせて音楽やテレビ番組などを変え、それぞれに心地よい空間作りをしていきたい」(武田さん)。
ドリンクは、「エビス生ビール」「焼酎(黒霧島)」「スコッチ(バランタイン)」(以上600円)、「ハイボール」(500円)など約40種。フードメニューは「たらこパスタ」「焼きうどん」(以上800円)、「豚と大葉の味みそバター炒め」、「空心菜とツナの甘辛しょう油炒め」(以上600円)などを日替わりで提供する。おつまみはオリーブやチーズ(各500円)など。
武田さんは「スズナリ横丁は歴史が長いので地元客や常連客が多い。そのため、若い人や新規のお客さんはなかなか入りづらいところでもあると思う。初めて来た人でも気軽に入れるよう敷居を下げ、スズナリ自体の活性化や、新しい風を吹き込むことを大事にしていきたい」と話す。「スズナリの玄関のような空間になり、ほかの店を知ってもらうきっかけを作る場にもなれれば」とも。
営業時間は20時~。閉店時間は「お客さん次第」。