下北沢を拠点に活動するインディーズブランド「奇譚屋(きたんや)デザインファクトリー」は3月2日~4日、下北沢のギャラリースペーススプラウト(世田谷区北沢2、TEL 03-3468-2146)で「THE ART OF KINBAKUSTRAP~緊縛ストラップの世界展~」を開催する。
何でも亀甲縛りにしてしまうという作者の井辻宏次さんは下北沢在住。「人を縛りたいという願望が、いつのまにか作品になった」ということをきっかけに、1999年より食べ物や動物、話題の人物を模った人形などを「縛り上げて」きた。当初は井の頭公園にシートを敷いて販売していたが、現在はネットやイベントを中心に活動。これまでに作った作品の数は約300種類を数える。
井辻さんの作品は、個性的なモチーフと名前が口コミなどで広まり、若い女性を中心に幅広い層から支持を受けている。最近では、お笑い芸人や有名人から作品作りのオファーが来ることも多いという。東京ビッグサイトで昨秋開かれた展示販売イベント「デザインフェスタ」では、400個の作品が売り切れるという盛況ぶりだった。
井辻さんは「SMマニア向けじゃなく、一般の方向けのアートな個展。もちろんSMマニアの方にも楽しんでもらえると思う」とコメント。会場ではストラップ、アクセサリー、人形など約60種類の商品を展示販売する予定。東京タワーや金魚、フクロウなどを縛った新作ストラップ10種類(1200円~)も登場。これらの商品は主にイベント時のみの販売。一部をネットショップで取り扱うこともあるが、すべて手作りのため出品と同時に品切れになることも多い。
展示は2日=15~20時、3日=13~20時、4日=13~19時。入場無料。