下北沢南口周辺で10月30日、「シモキタハロウィーンパレード2010」が行われた。

　主催は、下北沢に店を構えるオーナーやスタッフ、クリエーターらが下北沢活性化のために立ち上げたプロジェクト「ヨクキタ！シモキタ！」。前年に続き今年で2回目を迎えた。

　当日はフランケンシュタインや魔女などのハロウィーンらしい仮装から、戦場カメラマン・渡部陽一さんの仮装まで約200人が集まった。中にはアコーディオンを持って行列の先頭に立ち、パレードに音楽を添える参加者も。パレードが南口商店街にさしかかると居合わせた通行人は歓声を上げ、次々と携帯電話のカメラを向けていた。

　台風の影響で朝からの大雨だったが、19時のパレード開始とともに一時的に雨足は弱まった。この日、パレードに参加した杉並区在住の女性は「直前まで迷っていたが、ツイッターで『雨だけど参加しよう』という声が多かったので思い切って参加した。初参加だったが来年もまた参加したい」と笑顔を見せた。パレードは約1時間で終了。参加者らには、下北沢のカフェやバー、レストランなど63店舗の中から好きな5店舗を選んで使えるクーポンが手渡された。

　前年は天候にも恵まれ、600人以上の参加者が集まっただけに「今年は悔しい結果になった」と振り返るのは「ヨクキタ！シモキタ！」のメンバーでカフェ・バー「comp.（コンプ）」（世田谷区北沢2）店長の伊藤英樹さん。「今年はあいにくの悪天候だったが、それでも参加してくれた人たちに感謝したい。来年こそ、もっと多くの人に楽しんでもらえるパレードにしたい」と早くも来年に向けた意気込みをみせる。