下北沢北口に3月下旬、フレーバーチーズを提供するワインバー「ベンハムのコマ」(世田谷区北沢3、TEL 03-6407-8377)がオープンした。
店舗面積は約3坪、カウンター5席、立ち飲み8席。同店は、下北沢北口に2008年にオープンしたダイニングバー「下北沢熟成室」(北沢2)の姉妹店。下北沢熟成室ではフランス料理をベースにした「熟成料理」を提供している。オーナーの福家征起さんは「下北沢熟成室をオープンした際、ほかにはないキーワードとして『熟成』を選んだ。今回も同様に、ニッチなテーマの店にしたかった」と話す。
同店の売りはチーズにさまざまな味を練り込む「フレーバーチーズ」。「チーズ専門店アルパージュ」(新宿区)から仕入れたチーズに自家製スモークサーモンやフォアグラなどを加える。専門的な調理器具も必要ないため、「店舗展開しやすい業態」と考えた。ゆくゆくは都内を中心に店舗拡大も視野に入れる。
メニューは、「三重県産レトロトマトのバジル風味」「空豆とスモークサーモンのブルーチーズ」などの「フレーバーチーズ」(525円)や、キウイやイチゴなどの「セミドライフルーツ」(単品=315円、盛り合わせ=525円)、「半熟卵をのせたポテトサラダ」(525円)や「白インゲン豆とひき肉のラグー」(315円)など。フレーバーチーズには、クミンやほうれん草などを練り込んだ自家製クラッカーが4枚セットとなる。ドリンクは、「自然派ワイン」(グラス=600円前後~、ボトル=3,980円~)や「いちごビール」(1,200円)など。
店名の「ベンハムのコマ」とは、イギリス人の玩具製造業者、チャールズ・ベンハムが作ったこまのこと。白黒で模様が描かれたこまを回すと、錯覚によりさまざまな色が出現する。「チーズや小麦粉は単色。フレーバーを入れることによって出現する味を楽しんでほしい」と福家さん。今後については、「バーの営業が落ち着き次第、カフェタイムの営業も行う予定。チーズケーキなども販売したい」と意気込む。
営業時間は18時~翌1時。水曜定休。