下北沢南口に9月29日、カフェ「シモキタステーション」(世田谷区代沢2、TEL 03-5787-8705)がオープンした。
店舗面積は16坪。客席数は25席。店内はバリアフリー。運営は介護事業を手掛けるライフデザイン(世田谷区)。同社の岡野宏成社長は、2年前のビジネスマッチング交流会で駒沢大学経済学部の長山宗広教授と知り合った。地域経済論、起業論を専門とする長山教授と、下北沢が地元の岡野社長は「下北沢を活性化させる」ことで意気投合。長山ゼミと連携して活動の拠点として同店を開いた。
同店では学生から出たアイデアを多く採用している。「6匹のトイプードルと触れ合えるスペース」「障がい者の方がオムツ交換できるトイレ」「折りたたみ式のテーブル」など。スーパーバイザーを務めた同社の阿部真由美さんは「学生のフレッシュな感性で開眼させられることがあった」と話す。
フードメニューは「地鶏モモ肉ソテー ゆずこしょう焼き」(580円)、「牛すじの煮込み」(680円)、「とろとろ卵のオムライス 特製デミグラスソース」(1,080円)、「和牛を3日間煮込んだ特製ビーフシチュー」(1,850円)など。ドリンクメニューは「エクストラゴールド」(600円)、「バカルディーモヒート」(500円)のほか、瓶のドリンクなどをそろえる。
長山ゼミのゼミ長、池田一馬さんは「長山教授は、『世田谷区の大きな産業の柱は今後観光業になる』と予想している。今年の夏休みはこの活動に費やし、下北沢にある既存の文化の再生と新しい文化の創造について考えた」と話す。今後、下北沢を深く知ってもらう着地型観光「下北ツアー」、下北沢のカルチャー資源を蓄積する「下北沢アーカイブ」、ユーストリームなどを配信する「シモキタメディア」などの事業を企画しているという。
「私の地元であり、長く携わってきた下北沢を元気にしていき、次の世代につなげていきたい。当店が地元の交流の場として、下北沢のさまざまなコミュニティーのハブになれば」と岡野さん。
営業時間は、18時~24時(土曜・日曜は10時~)。