下北沢南口の「本屋B&B」の共同プロデューサー、内沼晋太郎さんの新著「本の逆襲」(朝日出版社)が12月11日、発売される。
昨年1月から刊行を始めた「アイデアインク」シリーズの10冊目となる同書。内沼さんにとって、「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」(朝日新聞社)から4年9カ月ぶりの新刊となる。
同書について、「本の未来がどうなるかを書いた本は暗い内容のものが多い。でも、これからもさまざまなかたちで本を売る人や本に携わる人は増えるし、本の未来は明るいと思っている。いかに本の未来が明るいか、可能性があるかということを書きたかった」と内沼さん。
出版社と出版取次会社の関係など、本の流通の仕組みについても触れていることから、「これから本に関わる仕事をしたい人、出版に携わっているけれど業界の全体像がつかめない人にも読んでほしい。B&Bを開いたことを通して考えたことも書いた」とも。
価格は940円。同店で11日、刊行記念イベントとして内沼さん、仲俣暁生さん、小林浩さんが登壇する「逆襲する本のために」が開かれる。「当日は昼からずっとB&Bにいるので、ぜひ会いに来てください」と内沼さん。刊行後、京都や大阪など全国の10カ所以上でトークイベントを予定する。