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下北沢の「こいぬの木」1周年 リリー・フランキーさんが誕生秘話語る

若いころに下北沢で過ごしたというリリー・フランキーさん

若いころに下北沢で過ごしたというリリー・フランキーさん

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 下北沢駅南口の商業施設「Recipe SHIMOKITA(レシピシモキタ)」で12月3日(世田谷区北沢2)、モニュメント「こいぬの木」の1周年記念セレモニーが開かれ、デザインを手掛けたリリーフランキーさんが登場した。

「君のInstagramにアップしてもいいよ」と、子どもとローソクを吹き消すリリーさん

 同モニュメントは昨年11月30日、下北沢駅周辺に待ち合わせの場所が無いことから「Recipe SHIMOKITA」前の広場に設置。イラストレーター、作家、俳優など多方面で活躍し、下北沢にゆかりのあるリリーさんがコンセプトからデザインまでを手掛けた。雲の部分はリリーさんによる手描き。リリーさんは「若い時、下北にずっと住んでいた。下北は『何かになりたい』人たちが住んでいる。そんな子犬が下北という木に集まって、大人の犬になって巣立っていくイメージで作った」と話す。

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 この日は久しぶりに下北沢を訪れたというリリーさん。「1年たっても全然劣化していなくて驚いた。下北は、こういうモニュメントを酔っぱらいが蹴ったり殴ったりするはずなので、ものすごく硬い素材で作った(笑)。別にきれいにしてほしいとは思ってないが、3カ月くらいしたらバンドのステッカーなどが貼られるかと予想していたが、大切にされているなと思った」と喜んだ。

 「この犬は小学生のころから描いている『ペロくん』という名前の犬で、NHKの教育番組に出ていた犬のパクリ。下北に住んだ時はイラストレーターになったばかりで仕事もほとんどなくて、この犬をしょっちゅう描いていたので感慨深い」と振り返る。「吉祥寺に作ったら、楳図かずおさんの家みたいにクレームが来る。ポップな感性がある下北だから許されるんだろうな」とも。

 再開発が進む下北沢の街について、「あまり物価が高くなりすぎても良くないし、小さな商店がなくなって、複合施設やチェーン店ばかりができても良くない。小さなお店や何かになりたい人など、『個』が尊重されるような街が下北の文化を形成してきたので、そういった子犬が実って旅立っていくような街になってほしい」とリリーさん。「小さなお店を壊したり、街をどんどんきれいにしていったらつまらない街になっちゃう。下北に来たら、いい感じに幼稚になれる街であればいい」とも。

 イベントの最後には、1周年を祝う誕生日ケーキのローソクを吹き消し、「今日は下北で飯を食って帰る」と会場を後にした。

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